自身は医師を志すきっかけが東洋医学であり、漢方に対する思い入れと畏敬は未だにあります。そしてお世話になった先生も元々脳外科医であり、医師になった後も御縁のある先生でした。
現在でも様々な場面で漢方を用いますが、時に精神症状への漢方処方は有効と考えています。
漢方の良いところは
依存性が少ない⇔抗精神病薬には依存性がある
です。
また漢方の悪いところは
効能が発現まで時間がかかる⇔抗精神病薬は即効性がある
です。
漢方の処方はオーダーメイド(舌診、脈診)であり
実証:体力の充実している人
虚症:あまりの充実していない人
などの判断が必要です。
具体的な処方としては下記を頻用します
1.半夏厚湯焦燥感、イライラ→漢方の精神安定剤※不安感で喉が詰まる感じ、圧迫される感じ、上部消化管症状(機能性ディスペシア)
2.加味逍遥散女性の更年期障害、身体が虚弱で疲れやすくイライラ、不安感、肩こり・めまい・不眠
3.加味帰脾湯不安や落ち込みが強く、不眠症状がある
4.抑肝散イライラしている、興奮している認知症患者さんの不穏や興奮症状に使用
ただし
※不安が非常に強い人、うつなどの明らかな精神疾患の病状では抗精神病薬を使用します
という点が重要です
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