top of page

傷みに関する新しい治療 ハイドロリリースについて

在宅医療から少し離れますが、痛みに関する治療はとても難しいことです。治療を難しくしている要因は様々です。例えば、外来あるあるとして「肩から頭がズーンと重く痛いのです」という患者さんが来ます。何故痛いのか、どうしたらよいのか説明と治療に関してきちんと行うとすれば、恐らく30分から1時間くらい必要ではないでしょうか。しかし、午前外来30人、午後外来30人をこなす中では、こうした診療は無理です。なので、消炎鎮痛剤でお茶を濁すのが一般的です。「肩から頭がズーンと重く痛いのです」という痛みは筋膜由来の疼痛の場合も多く、エコーで筋膜の肥厚が確認できます。そして、これに対してハイドロリリース治療が奏功する場合も多いのです。ただし、ハイドロリリース(筋膜リリース)の疼痛解除に関する科学的説明は極めて貧しく、これに対してプライベートな研究会を催したところ1000人近いメンバーが集まり、知見の共有公開しています。これから、このブログでも随時公開していきたいと考えております。

ハイドロリリース(筋膜リリース)の動画もアップさせて頂きました。27秒過ぎから筋膜が剥がれていく様子が確認できます。


最新記事

すべて表示

訪問診療で最も大切なことは?(在宅療養の判断における食事摂取量の重要性)

訪問診療で患者さんに聞く質問で一番大事なのはなんでしょう? 私は「食事はとれていますか?」だと思っています。 バイタルサインが正常で、食欲が低下していなければ、在宅療養は続けられると大まかに判断できます。 一方、食欲が低下していれば、感染症が起こっているのか、心不全が悪くな...

Commenti


bottom of page