褥創にガーゼを当てるということはよく行われていますが、あまりよくない処置です
褥創治療においては、褥創はなぜできるのか?傷が治るとはどういうことなのか?を考えなければなりません。
①褥創はなぜできるのか?廃用が進んだりで寝たきり状態になり寝返りができなくなると、体の一部分(特に骨の出っ張った部分)に圧力(体圧)がかかり、皮膚に血液が流れなくなり、皮膚が壊死することでできます。
つまり、褥創の治療または予防には、この体圧を下げなければなりません。褥創にガーゼを当て、ガーゼを下にして座ったり寝たりして体重がかかると、ガーゼには厚みがあるため、褥創部の体圧が上がってしまい、褥創はいつまでたっても治りません。原因(体圧)の除去ができていないからです。
②傷が治るとはどういうことなのか?傷は湿潤環境下で修復が進むことが明らかになっていますが、ガーゼは傷を乾燥させてしまいます。
褥創にガーゼを当てるというのは、褥創を見えなくしているだけ(臭いものに蓋をしているだけ)で、治療の効果はありません。効果がないどころか、褥創を乾燥させ、また体圧を上げている、つまり褥創を悪化させているとさえ言えるのです。
これを解決するのが、体圧管理や湿潤開放療法です。ガーゼは百害あって一利なしと言えるでしょう。
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逗子、葉山、横須賀、鎌倉を撮影される山内様の写真です
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