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認知症治療の最新動向: レキサルティの適応症追加

  • 執筆者の写真: 賢一 内田
    賢一 内田
  • 1月20日
  • 読了時間: 2分

2024/9/24 レキサルティに、「アルツハイマー型認知症に伴う焦燥感、易刺激性、興奮に起因する、過活動又は攻撃的言動」の適応症が追加になりました。

当院でレキサルティが著効した症例を提示します。

90代女性。施設入居中。午後から精神状態の悪化がみられる。他人の会話が自分を非難しているように感じる。テーブルに虫がいる、天井に蜘蛛がいるなどと言う。テレビから悪口が聞こえているように感じる。寝る前に幻視幻聴がひどくなる。

前医の処方(認知症に関する部分のみ抜粋)メマリー錠20mg 1錠 分1 夕食後ツムラ抑肝散エキス顆粒7.5g 分3 毎食前

当院では以下のように処方変更をしました。メマリー錠10mg 1錠 分1 夕食後レキサルティOD錠1mg 1錠 分1 夕食後

その結果、幻視幻聴はほとんどみられなくなりました。

レキサルティには抗幻覚・妄想作用がありますが、鎮静作用は弱いです。そのため、認知症のBPSDに対してファーストチョイスにはなりませんが、幻覚や妄想が主体のケースには良い適応になると思います。

因みにレキサルティの本来適応となるパラフレニーとは下記の臨床的特徴があります

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#アルツハイマー型認知症

#在宅医療医に必要ながん治療に関する知識

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