状態が悪いと連絡があり往診してみると、すでにショック状態になっていることがあります。ショック状態が放置されると、心肺停止状態になりいわゆる急変してしまいます。
急変していると、最大限の医療資源を投入したとしても、救命することは難しくなります。
急変時の対応も重要ですが、それよりも、そもそも急変させない(=急変の前に対応する)ことの方がより重要だと考えています。
ベテラン看護師の「この患者さんは悪くなりそうだ」という第六感は当たりやすく、周りにそのような方がいればいいですが、介護者が家族や施設職員であれば、そういったものに頼ることもできません。
高齢者は、感染症でも発熱しないことがあったり、解熱鎮痛薬を飲んでいて体温が上がらない方もいるので、体温だけをみていると見逃してしまいます。
また、脈拍を抑える薬を飲んでいたりすると、感染症なのに脈が速くならないこともあります。
低血圧やSpO2低下は頑張り切れなくなっているサインなので、その時に気づいても遅いです。
それでは、急変させないためにはどこに注目すれば良いのでしょうか?
敗血症、心不全、肺塞栓症などによる、予期しない院内死の典型的な経過です↓
逗子在住山内明徳様撮影
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